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残るもの

by Ryota Nagashima

言葉について考える。

例えば1000年後にはどんな変化をしているんだろうとか、

たくさんの本が毎日出版される中で、

どんな本が、言葉が、

後世の人たちに読まれるんだろうとか。

絵画の歴史を辿ると、

在るものをそのままに書くという表現の先にあったのは、抽象画の世界だった。

画家の手によって完結するのではなく、

受け手の中で広がる作品。それらの作品は、

その時代の人々によって受け取る印象が変わってくる。モノとしては変わらないけれど、受け取る側によっていくらでも変化し続ける作品は

後世まで残るような気がしている。

言葉も絵画の後を追いかけているようだ。

横浜美術館で行われていた最果タヒさんの展示を見てそう思った。

表裏に書かれた言葉はクルクルと回り、

言葉は有機的に繰り広げられる。

受け手は想像し、やがて終着点を見つけ、

それぞれの内側へと落とし込む。

さて、言葉はこれからどうなるのか。

最果タヒさんはこのように表現をした。

いまの僕には分からない。

ただ、分からないものに向き合い続けることは大切なのだろう。

後世まで残るものが、その当時から理解されていたという例は余りにも少ない。

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