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旅の目的

by Ryota Nagashima

今回も「言葉」について。
今年一年の旅の計画も進んできたところで旅の目的をつらつらと書いていく。

小林秀雄の言葉。
この一節が僕の旅において大きな意味を持つ。

「言葉は眼の邪魔になるものです。例えば、諸君が野原を歩いていて一輪の美しい花の咲いているのを見たとする。見ると、それは菫(すみれ)の花だとわかる。何だ、菫の花か、と思った瞬間に、諸君はもう花の形も色も見るのを止めるでしょう。諸君は心の中でお喋りをしたのです。菫の花という言葉が、諸君の心のうちに這入って来れば、諸君は、もう眼を閉じるのです。それほど、黙って物を見るという事は難しいことです。
(中略)
言葉の邪魔の這入らぬ花の美しい感じを、そのまま、持ち続け、花を黙って見続けていれば、花は諸君に、嘗て見た事もなかった様な美しさを、それこそ限りなく明かすでしょう。
小林秀雄「美を求める心」

旅の目的の1つ。
それは、
言葉が分からない、文化も違う。何があるかわからないような場所で、
美しいと感じるものを言葉の介入なく、そのまま美しいと受け入れる経験をたくさんしたいと思っている。
言葉によってこぼれ落ちてしまうものを忘れないために、こういった感性を磨きたい。この前ちょうど尊敬する友人も同じことを言っていて嬉しかったなぁ。

そんな思いがある一方で、
言葉の可能性も広げたいと思っている。
心で、体で感じた美しさをどうにか言葉に表すことは出来ないか。
矛盾しているようにも思えるけれど、
前回のブログでも書いたように、やっぱり人は根底に伝えたいって思いがあると思うから、この感情に素直に向き合いたい。

だから自分が感じたものをなるべく言葉に残したいし、読んでもらって少しでも感じてもらえたら嬉しい。

こんなこと、
「NPOで活動しながら海外を周る目的は何?」って聞かれた時には絶対に答えたりしないけど(笑)
こんな思いも心に秘めて、4/30にモンゴルへ旅立ちます。


Ryota Nagashima
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