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ことばの広がり

小説家の上原菜穂子さんの言葉。 「私にとっての宝物は、知らないところが、私の外に限りなく広がっているということ。常に自分にはまだ見えていないことがあると思っています。」 だから彼女の言葉には広がりがあるのか。 言葉の裏側にある、分からない何かへの期待感を感じさせてくれる。 そんな表現を持った人の思考を少しだけ垣間見て、なんだか妙に納得を

残るもの

言葉について考える。 例えば1000年後にはどんな変化をしているんだろうとか、 たくさんの本が毎日出版される中で、 どんな本が、言葉が、 後世の人たちに読まれるんだろうとか。 絵画の歴史を辿ると、 在るものをそのままに書くという表現の先にあったのは、抽象画の世界だった。 画家の手によって完結するのではなく、 受け手の中で広がる作品。それらの作品は

何かを生み出すこと

曲を作る友人にこう伝えたことがある。 何かを表現する場を持っていて羨ましい。と。 なんと自分勝手なことを言ってしまったんだと今となっては後悔している。けれどその時はたしかに嫉妬していた。表現をする方法はいくらでもあるのに、自分にはそれが何もないと思っていた。 しばらくして旅をすることになり、 言葉を使って表現するようになった。 それまで溜

手が届く範囲の

 居心地の良い空間とはどんなことを言うのだろうかと、目の前で大好きな人たちが楽しそうに話しているときにふと考える。 たまたま全体を見ることのできる席に座れたのもあって、一人ひとりの顔をじっくりと眺めてみた。 戯けたように笑ってみせたり、 真剣にうんうんと頷いてみたり、 話に聞き入っていたり、 人ってほんとうに多様な表情を持っているのだなぁ

透き通っている

高校生の弟を連れてアメリカ西海岸を下る旅をしている。シアトル.ポートランド.サンフランシスコ.ラスベガス.ロサンゼルス.サンディエゴを3週間で回る旅だ。今いる都市はラスベガス。魅惑と欲望の街は休むことを知らず轟々と光を帯びている。 そしてグランドキャニオンを訪ね、これまで見たことのない大自然と夕日を見て、彼は言った。涙が出そうだと。 僕は言葉