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強さ

時々、あの人になりたいって思うことがある。 それは仕草や身体といったものではなくて、その人自身が考えていることや見ている世界を知りたいという、もっと人間のうちの部分を理解したいっていう感情。 そしてこの感情は、好きになった目の前の人に対して生まれるものではなく、もっと遠くの、例えば、いまこの瞬間にも、自らの当たり前の権利のために声を上

流浪の月

夕暮れに見えた月があまりにも綺麗だったから、もう一度見ようと夜に出かけてみたけれど、月はもう見えなくなっていた。 最近になるまで、月は夜になると見えるものだと勝手に思いこんでいて。だけどよく考えたら、夜だから月が見えるわけではないって気付いた。 その事実に気付いてから、形を変えて移りゆく月もなんかいいなって思うようになった。ちなみにそ

「対岸の彼女」

小説は人並みに読んでいると思う。 一文の表現の豊かさに感動するし、読んだ後に登場人物の心情を考えるのも楽しい。ついでにネットに上がっている他の人の感想を読むのも好きだ。 せっかく読んだのだから、読み終わった後に小説のタイトルを題名に、文章を書こうと決めた。 感想でも書評でもないけれど、とにかく浮かんできた文章を残しておきたいと思ったか

季節はずれの雪が降り、視界に広がる景色は 白 が占めるようになったことで、いかに日常に色が溢れているのかを知った。普段見ていた色も全部、雪が隠しているのを見て、コロナウイルスとか、色んな人たちの不安な気持ちとかまで覆ってなくしてくれたらいいのにって思う。 白 って不思議な色で、個人的にはとても好きだ。 キャンパスは白いからこそ、人は何かを

本日をもって

本日をもって営業を終了します。 長い間ご利用いただき誠にありがとうございました。 街を歩いていると書いてある文字。 前向きな廃業なのか、経営不振だったのかはわからない。何しろお店があったことすら今日知ったのだから。ただ、しばらく僕の頭からそのカフェのことが離れなかった。 以前、友人がこんなことを言っていた。 なにかを作ること。なにかを表現